半世紀ぶりに推しのいない舞台を観に行った話
推しのいない舞台なんて、行く意味はあるのか???
と今の推しを好きになってから思いつつあったので、今の推しを好きになってからというものマジで推しの居る現場にしか行ってなかったんだけど、どうしても行きたいと思った舞台があった
推しのいない舞台を見るのは本当に久しぶりで、某劇団のヲタクやってた頃はやれ劇団員が外部の舞台に呼ばれたから行ってみようとか、やれこの前本公演で脚本書いてくれてた人が舞台やるからとかそんな軽い気持ちでほいほい観に行ってたんだけど、気付けば舞台=推しに会う場所、となっていたので久々に推しのいない舞台を観に行きました
まずモチベの保ち方がわからない
物販に並ぶ意味もなければ立ち位置を確認する必要ないし、公演後の推しのツイートがあるわけでもない
私は何のために今日ここにいるんだ?!?!?
というわけのわからねえ心配ばかりしていた
というわけで何を観たかと言うと
3rd season 青学 vs 四天宝寺
ついに行ってしまった。1stの亡霊だったのに時が進んでしまった。不本意だった。
わたしは悪くない。悪いのは毎週末朝から晩までニコ生で一挙放送していたせい。私は悪くない。
気付けばTSC会員になり、気付けばチケットを取っていた
でもどうしても推しのいない舞台の日に仕事を休むのはもったいなくて、仕事終わりに車をかっとばしほぼすっぴんの状態で新幹線に駆け込み、東京駅を髪を振り乱しながらダッシュし、開演ギリギリにTDCホールへと赴いたのである
何の因果か、ジャニヲタ時代にアホほど通ったTDCホール。
そしてジャニヲタ辞めてからも友人と「まさかまたここにくるなんてね〜!」と笑いながら通ったハンサム時代。
時は巡るんだなと思った。俳優ヲタクになってからも私はきっとTDCホールに通い続けるんだろうなと痛感した。
まさか数年前にこの場所でみた千田京平を、また同じ場所で、そしてあんなその他大勢みたいな扱いではなく、「メインキャスト」として観る時が来るなんて。
ジャニヲタ時代、私はJrマンションで踊る彼をアリーナから目で追っていたし、彼と同じ目線も楽しみたいと思って2バルや3バルから眺めたりもした。懐かしすぎて涙が出る
もちろん一番に応援してたのは別のジュニアだったけど、その子と同年代だった彼も少なからず応援していて、スカパーの番組(今となってはタイトルすら思い出せない)に出た時はものすごく嬉しかったし多分今も家のどこかにダビングしたDVDが眠っているはず
気付けば千田京平という名前を見なくなっていて、ジャニヲタを辞めてしまってからは千田京平という存在すら忘れていた
だからこそ彼がテニミュに出ると知ったあの日、なんだか胸がざわざわした。
また舞台上に立つ千田くんを観れることになるとは思わなくて、もう千田くんへの応援する気持ちなんて微塵もなくて、私の応援したいという気持ちはただ今の推しにしか向いていなかったけど、でもただ純粋に今の千田くんを観たい、そう思った
テニミュ行ってみようかなと思った一番の理由。あとはただ若い男の子たち(もはや我が子も同然)を見たかったという下心
数年ぶりに舞台上で見た千田くんは、私の忘れ去られていた記憶の中の千田くんとは似ても似つかなくて、こんな声してた????というか千田くんの声とかまるで記憶にないわ…と思ったし、改めて思い返すと私が千田くんをみていた数ヶ月なんてほんとうに短くて。
私の思い出の中の千田くんとは別人だったけど、それと同時にまたこうして昔応援してた子を見ることが出来てよかったというなんとも言えない不思議な気持ちになってしまった
というかカテコ曲の客降り千田くんだったのマジのマジで奇跡では???なんの巡り合わせ???こんなんしてもらっても私の推しは揺るがねえぞ!!!
まあ昔ちょろっと応援していた千田くんに思いを巡らすのはここまでにするとして、ほんとヲタクキモいなって思ったのは推しのいない舞台にも推しの存在を見てしまうことなんだよな
TDCホールの劇場を見て、推しのデビューの場所もこの場所で、デビューの作品もこの作品で…と考えたらどうしようもなく推しが恋しくなって、まだ始まってもいないのにただただ涙を流すことしかできなかった
今日はテニミュだぞ!!!推しのことは忘れろ!!!と意気込んでいたのに水道橋駅のトイレでスマホ開いたら推しの接触イベの詳細でてるし、私の脳内はもう接触イベの日にどう休みを取るかということでいっぱいで冒頭は記憶にない
テニミュの現場に行って思ったんだけど、観に来ていた人みんながキャスト目当て、と言うよりも、観に来ているお客さんそれぞれの「推しの原点」がテニミュそのものなんじゃないかなあと周りの人の開演前のお話を盗み聞いていて感じた
私と同じでみんなの推しの俳優としての始まりの作品がテニミュで、だからこそその作品をずっと応援し続けている、そんなファンが多いように感じた
お隣にいた高校生くらいの女の子も、後ろにいたお仕事帰りのお姉さんも、今度○○の舞台があって〜、とテニミュとは全く関係ない話をしていて「ああ、あなたの本命は別なんですね」と思った 面白い。あなたの推しは、どこから???
もちろんテニミュそのものが好きで観に来ている人や、10代目青学の中に推しがいる人、四天宝寺に推しがいる人、ライバルズに推しがいる人、それぞれだと思うけど、テニミュが繋いでいるものって本当にすごく大きなものなんだなって思ったんだよね
そしてきっとこのテニミュキャストの中には、数年後主役として色々な舞台に引っ張りだこになるだろう役者も、役者を辞めて別の道を歩む子も、もしかしたら将来私の推しになるかもしれない役者もいるかもしれない
テニミュってものすごいコンテンツだと思いません???未来が楽しみすぎてドキドキとワクワクが止まらない
若手俳優の登竜門と言われるだけある。
内容なんて1stも2ndも履修済みだからわかってるはずなのに、一秒だって目が離せなかった
とか言いつつ流石に早番終わりの観劇は睡魔がやばくて寝た。手塚部長と千歳の試合見た記憶がない。タカさんが吹っ飛ばされていた記憶はある。気付いたら仁愛が東京ドームシティのアトラクションに乗っていた(演出です)
でも私、TDCホールってライブでしか来たことなかったから考えたことなかったんだけど、噂通り椅子がやべえ。こりゃ痔になるのも時間の問題。
なんか、ほんとにテニミュが15周年も続く理由がそこにはあった。推しがいなくても、知ってる役者がいなくても、デビューしたての右も左もわからない役者だらけだとしても、通いたいと思わせてくれるものがそこにはあった。すごい。
私がテニミュというコンテンツをちゃんと追っていたのは1stの終わりの一瞬だったし、今をときめく若俳軍団が多数出演していた2ndだってちゃんと観たのは去年の夏にやっていたテニミュ一挙放送だったけど、わたしのテニミュの時間が動き出したこの半年間で千田くんを含め沢山の過去の推しに出会うことができた
劇団を辞める前までは平埜生成のヲタクしてたんだけど、生成があんなにもかわいくて無邪気な演技をすることをつい最近まで忘れていたし、ダンスには全力投球なところはハンサムライブを思い出して涙が出た
友人が推していた水田も久々に見て、ああそういえばリアルタイムでテニミュ布教されてたなあ…何であの時に興味持たなかったんだろうと懐かしい気持ちになった
学校の区別がまるでつかなくて、学生時代テニミュクラスタだった友人に、だからきなりといづかはセカンドだけど!!!学校がちがうの!!!ふどーみねとルドルフで!!!と言われてる時なんてなんのこっちゃだったんだけどなあ
今となっては笑い話だけど、刀ステ観に行くんだよ〜!と友人に話したときに、これバッケス健人じゃん!!!と言われて「え???この健人ってあのバッケス?!?!うそ〜〜〜気付かなかった!!!!」となってしゃぶしゃぶ喉に詰まらせそうになったりもしたので、テニミュというコンテンツは、もしかしたら二度と観ることが出来なくなってたであろうジュニアと、もう観ることが出来ないと諦めかけていたヲタクとを再び繋ぎ合わせてくれる素敵な場所なんだなあと思った
でもやっぱり観劇後に思ったのは、
早く推しに会いたい…もう46日も推しに会ってない…
という事だったので、推しのありがたみを再確認させてくれてありがとうという感じ。
きっとわたしはこれからテニミュというコンテンツを応援し続けるでしょう