生涯オタク

世界一大好きで、世界一大嫌いな推したちへ

旅行記〜推しに会いに行ってきた編〜

 

 

 

夜行バスの消灯時間まで時間があるのですごく楽しかった気持ちをどうしても残しておきたくて、また前みたいに「推しの接触イベ行ったのに楽しくなかった!」ってなっても、大丈夫だよこの時はめちゃくちゃ楽しめたよ!ってなるように記事に残しておく

 

仕事を辞めることが確定したにも関わらず、仕事を辞めていて暇な期間の推しの予定が何も発表にならず悶々としていた頃、「フォトブック発売するよ!イベントやるよ!」と言われ休憩室で阿鼻叫喚し泣きながら友人にLINEしたのがついこの間のよう

退職金も、冬のボーナスも、年末調整の還付金も全部注ぎ込む勢いで申し込みをした

 

仕事辞めてるから今まで出来なかったジェルネイルをし、前回の接触イベぶりのまつエクをして、そして髪の毛もずっとしたかった色に染めて、迎えた当日

 

正直推しに会うのが去年の11月ぶりだったのと、推しからの供給が少なくなっていて「わたしって今本当に推しのことすきなんか?」と思い始めていて、主演舞台の時は毎公演書いていた手紙さえも、書くのが久々ともなると何から書いていいのかもわからず、推しと何十回も写メ撮るけどネタがねえ!話すこともねえ!となって前日までマジでモチベを無くしていて、「あ〜今日何話そうかな」と呑気に電車に揺られ、会場に行って、見知った顔の、でも話したこともないオタクたちを見たらめちゃくちゃ懐かしい気持ちになって安心感が凄くて。なんで推しじゃなくてオタクに安心感抱いてんだよって話だけど。

 

前にも言ったんだけど、推しに会いにきている女の子たちを見るのがたのしい。

ヘアメしたり、直前になるとインカメにして前髪チェックしたり、楽しそうに話してる声を聞いたりしていると、みんな幸せになって!って思う

ここにいるみんな、推しが炎上したり、悲しい内容で推しが有名になったりすることなんてないように、ずっと推しに幸せを貰ってオタクしてられるといいのになって思う

 

話は逸れたけど、私の番が来て、推しに会った瞬間、とんでもなく緊張してしまって頭が真っ白になってしまって、推しに会うのも、ツーショ撮るのも、握手するのも、目を見て話すのも、これまで何十回と経験してきたことなのに、初めて推しに会った日みたいになにも話せなくなってしまって「ポーズどうしよっか!」と言われたのに出てきたのは「えっ…なんでもいい…」の一言で。

え?いつもバンバン話してたのに何も言えない…なぜ???と混乱したし握手しながら話した内容が思い出せない。去り際に、「また来ます…」と伝えたけど、えっなぜわたしは推しに敬語使っているんだ???他人行儀すぎひん???(他人ですが)となってめちゃくちゃ混乱した

 

推しのこと、めちゃくちゃ好きじゃん、って思った。こんなに緊張してるじゃん、って

 

ずっとずっと会いたかったアイドルにやっと会えた時みたいな、その昔推していた俳優と初めて会って話した時みたいな、そんな緊張感だった

 

見返したツーショットのわたしの顔はめちゃくちゃ緊張していて、笑うしかなかった

推しの主演舞台が終わってからのロス期間を終えてから、推しの知りたくないことを知ってしまったり、それで推しにむかついたり、友人との忘年会で「もう推しのオタク辞めたい、無理」って愚痴ったり、推しの事応援してるのが馬鹿馬鹿しくなってやけくそになって現実の男と飲み会してたりしたけど、推しに会った瞬間だいすきが止まらなくて、自分でもびっくりしたし安心した

 

こんなことで緊張してたら勿体ない!と思って2回目からは気負わず話せたけど、やっぱり推しと話すのが楽しくて仕方がなくて。

 

ブースに入ると「さっきぶりだ〜!」って笑顔で言ってくれるのが嬉しくて仕方がなくて、ループを重ねるごとに推しへのだいすきな気持ちが増えていって、やっぱりわたしはまだこの人のオタクしていたいなって思った

 

あと推しくん、接触イベを重ねるごとにリアコ営業がえげつなくなっていてリアコ営業を求めていないオタクは心底キツかった

ちょっと推しくん、バミリはみでてますけど。その白いテープのところが君の立ち位置ですけど。私の領域踏み込んでますけど。

 

ネタが無くなってしまって最後の方はお任せにしたんだけど、お任せにすると推しがリアコ営業ふっかけてくるから明日はポーズ逆指定貫くぞと決意した

最初はお任せにすると「ハート作ろう!」だったのに最後は「頭ポンポンしよっか!」と言われて、ヒィィそう来る???ヒール履いてるから身長差無いけど絵になる?!と違う意味で冷や冷やした(案の定身長差が無いので全然映えない頭ポンポンの構図になった あとセットした髪型触られるのは普通にブチギレ案件)

 

毎回思うんだけど、よく得体の知れないオタクの頭触ったり腰に手を回したりハグしたりできるよね わたしには無理なのですごいと思います

(潔癖拗らせて握手する度にアルコール消毒していたオタク)(普通に考えていろんな人と握手した推しの手って綺麗じゃないよな?)

 

あんなに何話そうか悩んでいたのに、並んでいると沢山話したいことが浮かんできて、全部伝えきれなくてまた明日話せばいいっか、となるオチ(また明日も推しと話せるって幸せすぎでは?)

 

大阪に向かう新幹線、いつもは東京駅で牛カルビ弁当とカツサンドと酒とツマミを買うのに、その金は全て推しへの接触で消えてしまい家の近所の無印で買ってわざわざスーツケースに忍ばせて持ってきた99円のミックスナッツと、なけなしの金をはたいて駅の売店で買ったプレモル(ビールもスーツケースに入れようとしたけど母親にさすがにそれは駅で買えと止められた)で新大阪まで過ごして虚しさで一杯になったし、夕飯もやっぱり金がなくて大阪に来たときにいつも行くお好み焼き屋さんを横目にコンビニでカップ麺を買ってホテルに向かうのが悲しすぎて涙が出た

 

ホテルの給湯器、お湯沸かなくて普通のラーメンなのにバリカタで食っている時は虚しさでホテルの窓から飛び降りたくなった

 

私、大阪まで来てなにやってんの????

 

翌日の朝も、いつもならホテル近くのカフェでご飯食べながら手紙を認めるのに今回は例の如く金が無いのでコンビニで買った安いおにぎりを食べるしかなくて無理だった。この一連の話をオタク以外の人に話すと「自業自得でしょ」と言われるので本当に世の中はオタクに厳しい

 

大阪での推しくんもやっぱりかっこよくて、開口一番「昨日ぶりだ〜!」って言ってくれたのが嬉しくて仕方が無くて、やっぱり積めば積むほど推しくんは私の欲しい言葉をくれるんだね…次回からは倍積むよ…となった

 

推し、東京で学んだのか大阪では「お任せ」のレパートリーを増やしてきやがった。お前はこの先リアコ営業でしか食えなくなるぞ

「お任せ」はしねえぞ!と決めていたのに思わず一度だけ「お任せで〜!」と口を滑らせてしまい、「じゃあこうしよ〜!」と両人差し指で私の両頬を挟んできた時は感情が死んだ(実際の写メの顔も死んでいた)

彼氏でも嫌なのに顔面に触るのは例え推しでも許さねえ。化粧が崩れるだろ。そもそもよくたとえ人差し指だけだろうとオタクの顔面触れるな推し…手洗って…

 

私目が笑ってないってよく周りの人間に言われるし、本当にその通りだと自分でも思っているんだけど、マジで目に光がない。楽しかったのに目が楽しんでない。今回も8割方目が死んでいる。楽しかったはずなのに。

 

その後もポーズ逆指定してるのに少しアレンジ加えてきて指定通りやれよ💢こっちは金払ってんだぞ💢と怒りしか湧かなかった

そういうのは私みたいなババアじゃなくてリアコの女の子にしてあげて…となった

 

推し、オタクにはリアコ営業しておけば良いと思っている節ある よくないよ!おばさんそういうの許さないよ!

肩に手を回すな!!!腰に手を回すな!!!背後に立つな!!!お前にはなんの得もないことをすな!!!!!

こちとら気を遣ってわざわざ接触しないポーズ指定しているんだぞ!!!逆指定してるのにアレンジすな!!!わたしのパーソナルスペースに踏み込んでくるな!!!君がかっこよかったりかわいく撮れるようなポーズを考えているんだから言われた通りにポーズ決めて!!!

 

まあ推しはなにも考えてないんでしょうけど

 

待機中に推しとツーショを撮ってとても幸せそうな女の子たちを見るたびに、わたしもそんな純粋な気持ちでツーショ撮ってみてえな…となった。みんな女の顔をしていた。

 

他のオタクとの接触での推しの声聞いてて引いたんだけど、推し普通に動画撮影で「頑張ったらチューしてあげる!」とか言ってんのよ…これはなおやDAYS主催のイベントか????

 

色々推しの対応にムカついたりしていたけどやっぱり推しとの話は面白くて、また会いに来ないとな、って心に決めた

 

これが本当の最後、って時「沢山来てくれてありがとう!気を付けて帰ってね!」って言ってくれたの、多分推しはみんなに言ってるんだろうけど凄く嬉しかったよ。私は今夜行バスに乗りながら長い道のりを帰っているよ。やこばガチャ失敗して前の親子は551の豚まん持ち込んでて匂いで酔っている最中だし近くの親父はいびきが煩くてイヤホン突き抜けるレベルの爆音なので遠征するとろくなことがないですね

 

推しを見るのは去年の11月振りで、推しと直接ちゃんと話せたのは7月振り。その7月は私の精神状況が最悪過ぎて推しに会うモチベが無くて、なにも楽しめないまま終わってしまって、なんでこんな思いしてるんだろうってなったりしたけど、この2日間、本当に楽しくて幸せだったよ。特典のDVDも見たけどやっぱり私は推しくんが好きだなって。

 

DVDの中で「テレビをつけたら出ている役者になりたい」と言っていて、あ〜やっぱ君は映像のお仕事がしたいのね、と思ったのと同時に、多分どれだけ時間がかかったとしても、推しが芸能活動を続けている限り、その日はもしかしたらほんとうに来るんじゃないかなって少し思ってしまって。

でもきっと、その頃には私はもう推しのオタクじゃなくなっていて、間違いなく今よりおばさんになっていて、そして「テレビをつけたら出ていた」『昔の』推しの姿に、知らない間にこんなに有名になったのか〜って感動しているんだろうなあって思った。

 

まさに今「昔の推しがテレビに出ている」という状況を味わっているみすの時代のフカザワのオタクなんだけれど、あの頃ジャニオタを辞めずにフカザワのオタクを続けていたら、いま私はすののCDを何百枚も買っていたんだろうか…買ってるんだろうな…あの頃は推しのブロマイドを完売させることがオタクにとってのステータスだったもんな、推しのフォトブック何十冊も買ってる今となにも変わってねえな、って笑った。

数年経った今、あの頃追いかけていたみすのの中の1人をまた舞台上で観るというこの巡り合わせに、今はもう笑うしかないんだけれど。

 

でも、「テレビをつけたら出ている役者になりたい」と言ったその一言に、ほんの一瞬でも、ほんの数ミリでも。もしかしたら、その頃までわたしはこの人のオタク続けていられるのかもしれないな、そんな気がしてしまうな、って思った。あと半年もすれば今までのオタク人生で最長の推しになる推し。多分半年後だって推していられると思える2日間でした。ありがとう

 

本当に楽しくて幸せで推しのオタクしてて良かったと思えた二日間。

きっとこの先も推しのオタクするの疲れたり、接触イベ行っても楽しめなかったり、推しの知りたくない面とか、嫌なことの方が気になったりすることが数え切れないほどあると思うけど、この二日間のことは今日のわたしがちゃんと記事にしたからこの二日間を思い出してこれからも推しのオタク続けてください。

「テレビをつけたら『今の』推しが出ている」って言う、今まで経験することのなかった、経験できていたはずなのに自分から離れてしまった昔の自分みたいにはならないように。

 

でも、推しより推したい人が現れたり、この先推しがどうしようもないくらいの大炎上を起こしたりしたらその時はオタクを辞めていいからね。些細なことくらいでは推しを降りられないことはもう身をもって今日の自分が証明しているよ。

 

そして、応援できなくなってしまう場所には行きませんように。

 

 

1/29追記

大阪から帰ってきて数日が経った。ダンボールに山程詰められたフォトブックを見て、やっぱり私はなにやってるんだろうなって思った。

こんなに沢山の量、友達に配ったって、売ったって、どうやったって手元に余ってしまうよ。

でもこの沢山のフォトブックは私が推しに会いに行った証で、正真正銘、わたしが推しに対して払った対価で、それを考えたら、押し入れの奥底でゴミと化すと分かっていてもなんだか誇らしくなってしまって、そんなことを思う自分にやっぱり馬鹿だなあと思ってしまった。

あの2日間のイベントのおかげで、働いていた時の給料は全て使い果たしてしまったし、貯金もほとんど底を尽きてしまった。それなのに来週末にはもう次の舞台に通わなければ行けないし、来月末にはまた神戸まで遠征しなきゃいけない。3月にはリリイベもあるし、ノリで申し込んでしまった推しじゃない廃油のイベントだって控えてるし、その後にはイベントが2件控えてる。

それまでの間に新しい仕事がきっと解禁になって、その為のチケット代だって払わなきゃいけない。

本当に馬鹿だなあと思った。朝から晩まで働いたお金が、辛い思いをして稼いだお金が、こんな事のために消えてしまって。

それでもやっぱり、数を減らそうなんて思わないし、イベントに行かない選択肢だって無い。行かなかった現場が少しでも増えるのが怖い。知らない推しが増えていくのが怖い。

でも、お願いだから、まだこれからも応援させてよね。来年も再来年も応援させてね。お願いだから炎上しないで。身の回りの人間関係だけはちゃんとして。どこで誰が見てるかわからないからさ。絶対だよ。頼むよ。少なくともあれだけリアコ営業自分からしてる以上カノバレなんてしちゃダメだよ。

良い事で有名になってね。お願いね、推しくん